|| 私の救い





私自身の人生を振り返ると、“どうにもできない感”のオンパレードでした。




学生時代に友人関係をうまく築けなかったこと、容姿へのコンプレックス、嘘つき癖やネガティブ思考、劣等感に卑屈さ、就活の大失敗、実母との不仲、夫に向き合えない、ギャンブル依存に借金などなど。



あげたらキリがない。




どうにもできない感のオンパレードで、誰のことも頼れない当てにできない私はよく神頼みをしていました。



私にとっての神様は宗教的なものでなく、無条件で救いをくれる存在的なやつです。




神様に私はどんなお願いをしていたのか。





———あー学校行きたくない、神様、本当なんとかして、次休んだら留年リーチかかるのに神様お願いします、どうにか、なんとかして学校を休みたい、休校にしてください。




———お願いします神様、どうにか明日までに１０キロ痩せさせてくんないかな、あの時アイス食わなきゃよかった、神様許して。




———パチンコ（北斗無双）に４万つっこんだのに今日は一回も当たり無しじゃん、金文字の次回予告も外したし、ていうか88%を外すってどうなってんだよ、仕事しろ神様、本当役に立たない、何にも信じられない、って思ってたらえっ！！保留4で緑保留じゃん！絶対当たって〜〜〜！神様お願いします〜〜〜！





無条件で救いをくれる存在として、無条件にお願いをして、無条件に赦しを乞い、無条件に都合よく扱っていましたが、あることに気づくわけです。

私の神様って何にもしてくれない。
人生、嫌なことばっかり。


神様って意地悪だな。

当時の私にとっての神様のイメージです、ご査収ください。











無条件で救いをくれる存在なのに、鎌持ってドクロぶら下げるんです。



死神です。



私にとっての神様は死神です。

無条件で救いをくれる存在＝死神

みなさん、お願い事がある時に死神にお願いしますか？死神にお願いしたことありますか？


「お願い死神様、〇〇君と付き合いたいです！この恋愛を成就させてください！」


ないです。




無条件で救いをくれる、どんな時も助けてくれる存在の神様を死神のように見ていた私。




ではここで。


神様以外はどうなるのでしょうか？





私にとって無条件で救いをくれる存在を三角図にしたものがあります。






頂点の神様（死神）ですら助けてくれないんだから、その下の奴らなんか無理に決まってると思っているわけです、私は。




神様からも家族からも、誰からも救われる気なんて更々ないんです。





そう、ないんです！






当時の私は、神様を筆頭に自分の夫や母親、家族、友人、カウンセラーでさえなんの救いもくれない、助けてくれないと思っていました。









———自分の身の回りは問題ばかり



———悩みが多すぎてしんどい



———なんの助けもない



いっぱいいっぱいで、自分ではどうすることもできない。



それなのに！！



誰も私を助けてくれない！！



神様だって助けてくれないんだよ！

その下の奴らなんかにどうせ無理！

助けられるもんなら

助けてみろや！！！

救いも助けも受け取る気が更々なかったのです。








|| 喧嘩を終わらせる





当時の私は神様を含め、身の回りにいる人たちと仲直りする必要がありました。


ていうか...。


そもそも、そもそもですよ、喧嘩する必要ないんです。




ですが、
「神様！どうすればいいの！なんとかしてよ！」
とちょっぴりぶっきらぼうな頼み方をしては叶わないという経験を繰り返し、神様にキレていたのです。





そもそも神様への接し方をミスってるんです。





これは神様含めて、対人関係にも言えますが。




———どうにかして！


———このくらいできるよね？


———やってよ！



じゃねえんですよ、当時の私よ。





神様に無理難題を突きつけて、身の回りの人に対し「助けてくれない」と自作自演してたんです、私。


主演女優賞間違いなしの演じっぷりです、あっぱれ。





私に必要なのは
「手を貸してください」
「助けてほしい」
というお願いだったのです。







|| 今の私の神様





問題だらけの人生の中で、私に必要だったのは「相手に委ねて、助けてもらうこと」でした。



委ねるとは、信頼することや身を任せること、流れのままに進む感覚に近いです。



いっぱいいっぱいになってしまって、自分ではどうすることもできない時こそ、委ねることで自分一人では見つけられなかった打開策が見つかったりする。



私が神様と仲直りしたことで得た、神様からの贈り物です。






というわけで、今の私にとっての神様がこちらです。